風の多様性を形成する建築設計手法 -自然共生型庁舎の提案-
2015年度 日本建築学会大会 建築デザイン発表会 優秀賞
竣 工:unbuild
所在地:東京都北区
主用途:庁舎
延 床:33,000㎡
構 造:木質ハイブリッド造+SRC造

風が与える“身体感覚”における均質空間化への警鐘
自然の風は、「1/f ゆらぎ」と呼ばれる、人間の生体リズムと同じ周波数で揺らいでおり、五感を通して脳に感知され共鳴し、生体に心地よさや快適感を与えてくれる。
しかし現代建築は、密閉性や断熱性に重きを置いた結果、自然の気候から縁を切り、人工的な空調・換気を行うことで、風が与える“身体感覚”は均質化している。
このうような観点から現代建築は「均質空間化」していると言える。
そんな現代建築の風が与える“身体感覚”の均質空間化に対するアンチテーゼ的論文/設計。
「風を感じる」という“身体感覚”に着目し、風の多様性を形成する建築形態および自然共生型建築の設計手法を提案している。